亀井義則さんの写真展へ 〜内的な風景〜

今日は亀井義則さんの写真展に行ってきました。

とても素敵な写真を撮られ、写ガールなどの有名雑誌にも掲載されていたりとすごい方。

いつもとは雰囲気の違う、内面を映し出した作品を拝見でき新たな亀井さんを発見。新鮮な気持ちでした。

亀井さん
「写真には二通りあると思う。一つは内的なもの、もう一つは外的なもの。外的なものは今まで十分やってきた。つまり技術的に写真を上手く撮る方法はもう出来る。
でも内的な自分を表現する写真はまだやってない。外的な写真と内的な写真、両方撮れる写真家になりたい。今その野心で燃えている!」

このようなことを仰っていたと思います。

これまで亀井さんには、カメラワークショップの講師をお願いしたり、パリのイベントにもカメラマンとして同行していただいたりととてもお世話になった方です。

亀井さんのカメラの技術は有名雑誌にも取り上げられるほど。雑誌でカメラの使い方などの記事も載っています。

もちろん、これまでも彼の心象風景が写真に現れていた作品も多くあります。しかし、それは楽しい、明るい写真が多いと彼はおっしゃっています。

綺麗な景色、面白いオブジェ、斬新なデザインなど彼の四角形に収められ、切り取られた画像は観ていてとても楽しい。

しかし、これからはもっと自分自身を探求して内面を出していきたいとおっしゃっていました。

今回の写真展は、40年前に住んでいた岩手県を訪れ、廃墟となった家、お庭、サッカー場など、人の手が全く入っておらずそのままの状態で残っている景色。

昔は製紙工場の城下町だったところだが、紙の生産は下火になり、だんだんと人が減り、今では誰も住んでいません。

そんなところへ足を運ぶと、昔の思い出が蘇ると同時に虚しくなる。

そんな彼の想いでシャッターを切った作品の数々。

観ていてそれがとても伝わってきました。

亀井さんと再会でき、新たに進化された亀井さんに出会うことができてとてもよかったです。

自分とは何か、問い詰めすぎるとその迷路から抜け出せなくなるからほどほどに、ともおっしゃっていましたが、私自身も自分とは何か少し考えてみたいと思いました。

20131116-011053

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